株式会社ヴァンラーレ八戸は、令和4年4月21日に定時株主総会を開催し、第9期(令和3年2月1日~令和4年1月31日)までの事業報告、決算書類報告を行い、承認されました。今回は事業報告の一部を掲載致します。
企業理念
クラブ事業の発展を通じて地域社会に貢献します。
「地域に愛されること」
「地域の役に立つこと」
「地域から必要とされること」]
・ヴァンラーレ八戸FC(トップチーム)運営事業
・八戸市多賀多目的運動場の指定管理事業
・フットサルアリーナ八戸の運営管理事業
・パムコフィールドの運営管理事業
・ヴァンラーレ八戸FCアカデミー運営事業(関連法人運営)
昨期同様、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた一年となりました。
その中でも昨期の経験を活かし、柔軟な対応をしながら理念遂行に取り組んでまいりました。
今期は434万円の経常利益、414万円の当期純利益と過去2期と同じく、3期連続の黒字を達成することができました。
これも株主・スポンサー・ファン・サポーターの皆様の多大なご理解とコロナ禍でもありながらご支援を頂戴し、安定した経営を行うことが出来たと思っております。心より御礼申し上げます。今シーズンも、クラブ経営の更なる安定化に注力し、クラブの成長を進めて参りたいと存じます。限りある資源の中で、我々が目の前の1試合1試合に全力を尽くすこと、そして皆様のこれまで同様、またそれ以上のご支援・ご声援をいただくことがJ2昇格する為に必要不可欠となります。引き続きヴァンラーレ八戸を宜しくお願い申し上げます。
区分 | 2022年1月期 |
純売上高 | 361,250 |
販管費及び一般管理費 | 349,938 |
経常利益 | 4,348 |
当期純利益 | 4,142 |
(千円)
報告
1.Jリーグ所属(J3リーグ)「ヴァンラーレ八戸FC」の運営事業
2021シーズンにおける地域イベント、地域活性化活動、ヴァンラーレタイム等の事業については、コロナ禍での引き続きの実施となること、また地域によって感染者の波があることで中止が多く、ホームタウン活動自体は非常に難しいシーズンとなりました。とりわけ行政イベントは軒並み中止となったため、地域イベントへの参加は数回程度となりました。
地域活性化活動としては地元パートナー企業とのコラボ商品の販売の実施(上北農産加工株式会社 様より俺たちのスタミナヴァンたれ にんにくマシマシ、八戸中央青果株式会社 様よりヴァンラーレ八戸ラベルりんごジュース など)で地元特産品を使用した商品を県内の複数店舗での販売はもちろん、オンラインやアウェイゲームでも販売し、クラブを通じてホームタウン内の魅力発信へ繋がる活動となりました。
またヴァンラーレ八戸が行っております出前授業“ヴァンラーレタイム”については、2020シーズンがシーズン通じて10回の実施 参加生徒372回にとどまりましたが、2021シーズンは37回実施 参加生徒は575名となりました。クラブ側の感染防止対策を講じての実施を学校側の方でもご理解いただけたことが、前年よりも倍以上の実施回数となりました。
試合運営面では、コロナ禍にもかかわらず、沢山のボランティアスタッフにご協力いただきました。そして初めてのナイターゲーム開催で地域との繋がりの重要性を改めて感じることができました。皆様が集まることができるプライフーズスタジアムがあることを誇りに思います。
トップチームの戦いは、7勝8分13敗で15チーム中13位という成績でシーズンを終了しました。前半戦・天皇杯のような戦いができる一方で、リーグ後半戦での不安定な戦いは今シーズンの最重要課題で、皆様に伝わるプレー、試合をクラブ一丸となり全緑で取り組んで参ります。
2.八戸市多賀多目的運動場の指定管理事業
昨年に引き続き、世界的に蔓延した新型コロナウィルスの影響により施設利用者数は前年比横ばいで伸び悩んでおります。しかし、ワクチン接種が進んだことにより、以前よりは比較的に新型コロナウィルスの猛威が低調になってきているように思われるため、今後も地元を盛り上げるために様々なイベント開催に精力的に取り組み、業績アップ及び地域活性化への貢献をしていきたいと考えております。
防災施設としては、例年通り、ホームゲームイベントの一環で来場者様に防災について興味をもっていただくための「4F津波避難スペース展示会」を開催したほか、来場者へ積極的にパンフレット配布などを行って施設機能の周知に努め、地元の防災体制強化を図りました。
施設の維持管理運営としては、見回り・目視点検に注力して、施設・設備の異常に一早く対応することは勿論のこと、コロナ対策としてスタッフが率先して定期的に館内の消毒作業を行い、利用者が安全・安心に施設をご利用いただけるよう気を配りました。
3.フットサルアリーナ八戸の運営管理事業
2020年より世界的に蔓延した新型コロナウィルスの影響により、2021年度フットサルアリーナ八戸年間売上は厳しい数字となりました。特に、八戸市内でも蔓延した8、9月は年間売上額に影響の大きかった2ヶ月となりました。年間を通して、月ごとに見ましても、前年よりも売上額がアップした月は5か月(3・4・6・12・2022年1月)のみ、その他の7か月は全て前年割れ、ほとんどの月が前年比60~70%台と厳しい数字となっております。
感染予防対策としましては、館内の消毒や換気はもちろんのこと、利用者様の検温・連絡先の記入を実施し、利用者様、団体様の中から新型コロナウィルス陽性者が出た際にも、すぐに連絡を頂ようにしております。利用者様が安全に、そして、安心して利用して頂けるよう引き続き、コロナ対策をしっかりと行っていきます。
次年度も厳しい状況が予想されますが、スタッフ一同協力し、施設運営を行っていきたいと思っております。
4.パムコフィールドの運営管理事業
利用者状況と年間売上、増加しております。施設の周知が進み、サッカー協会主催の大会利用、八戸市内リーグの利用で、小学生~社会人(シニア世代)の幅広い世代に利用していただいております。
アカデミーのトレーニング場としての機能も果たしながら、地域に必要とされる施設へ、駐車場の整備等々、より利用者に愛されるよう美化に努めていく所存です。
5.アカデミー運営事業(関連法人運営)
小1から高3までアカデミーに在籍していた、武部洸佑が仙台大学を経てトップチームに入団しました。アカデミー出身のトップチーム選手は2人目となりました。また、U-12とU-18に在籍していた、内沢直紀がトップチームの副務として戻ってきてくれました。トップチームの選手だけでなく、色々な形でクラブに関われる人材、地域の役に立つ人材を輩出していきたいです。
アカデミーとスクール生の総数は約600人となりました。昨年より約50名増加しました。今年も引き続きクラブ生を増やしていけるよう、様々な取り組みをしていきます。
大会の結果は、U-15の2nd、U-12の2ndが各リーグで昇格しました。1stチームだけでなく、在籍しているアカデミー生全員をしっかり育成できている1つの結果だと思っています。これからも一人一人に向き合って指導していきたいと思います。